北方領土の神社について

~1日も早い返還を願って~

色丹島・色丹神社(手前は鯨の顎骨の鳥居)
色丹島・色丹神社(手前は鯨の顎骨の鳥居)
国後島・東沸神社(出征兵士の武運祈願)
国後島・東沸神社(出征兵士の武運祈願)
国後島・老登山神社(例祭)
国後島・老登山神社(例祭)

勇留島・勇留島金刀比羅神社(例祭)
勇留島・勇留島金刀比羅神社(例祭)
国後島・泊神社(例祭)
国後島・泊神社(例祭)
択捉島・紗那神社(手前は献納された和蘭砲)
択捉島・紗那神社(手前は献納された和蘭砲)

 

戦前、千島列島には69社の神社が存在していたことが確認されております。

昭和20年の終戦直後、北方四島はソ連(現ロシア)の不法占拠され、17,291人いた島民達は、故郷の島を追われることとなりました。

 

当神社では、島の方々が身を挺して奉遷された11社の御神体をお預かりしております。

毎年各社例祭日には、元島民をはじめとする方々が金刀比羅神社社殿に於いて祭典を行い、一日も早い北方領土の返還を祈念しております。  

 

【金刀比羅神社で御神体をお預かりしている神社】

 

   島名    神社名      例祭日

 

  多楽島  市杵島神社        6月下旬(日曜日)   

   

    多楽島  金刀比羅神社     9月23日   

 

  色丹島  色丹神社           10月第2日曜日

 

  志発島  金刀比羅神社     10月スポーツの日

 

      水晶島  金刀比羅神社     10月第4日曜日   

      水晶島  市杵島神社        10月第4日曜日

                                           (合同にて斎行)

 

  国後島  近布内神社         不定   

 

 

  志発島  西浦泊稲荷神社   不定  

 

  多楽島  大海竜王神社      不定

    

  国後島  老登山神社     不定

  

  国後島  東沸神社            不定    

 


【 終戦時 各島の神社数と日本人数 】

 

水晶島

秋勇留島

勇留島 志発島 多楽島 色丹島 国後島 択捉島 中・北千島 合  計
神社数 1 3 3 9 28 16 4 69
人 口 986 88 501 2,249 1,457 1,038 7,364 3,608 不明 17,291
 
 

【根室神道青年会の北方領土啓発活動】

 

根室管内の神社に奉職する青年神職で構成された根室神道青年会では、毎年納沙布岬にて「北方領土早期返還祈願祭」と勉強会を行っております。

北方領土隣接地域に勤める神職として、目の前に見える島々の一日も早い返還を祈念しております。

 

 



【北海道神道青年協議会の北方領土啓発活動】

 

北海道の青年神職(約160名)で構成された北海道神道青年協議会では「ここも、日本。」の文字と北方四島のイラストを描いたジャンパーを作成し、雪祭り会場等での啓発活動を展開しております。

 またB2判21枚の啓発パネルを作成し、無料の貸し出しも行っております。

創立60周年の記念事業として平成20年には「返還要求署名キャラバン隊」を組み、全道各地をまわり啓発活動を行いました。

啓発事業品として、啓発ステッカーや千島桜を模したピンバッチを作成し、啓発に努めております。

 



【神道青年全国協議会の北方領土啓発活動】

 

全国の青年神職(約3400名)で組織する神道青年全国協議会では、2年に一度の役員納沙布視察、そして5年毎に全国の会員に呼びかけ、納沙布岬での早期返還祈願祭を斎行しております。

納沙布金刀比羅神社の境内には、昭和53年に会が建立した「北方領土の碑」があります。

この碑には全都道府県から持ち寄られた石が埋め込まれております。

北方領土問題が根室や北海道だけの問題ではなく日本が抱える問題であること、我が国固有の領土であることを全国に啓発しております。



金刀比羅神社 社務所

〒087-0055 北海道根室市琴平町1丁目4番地

電話 0153(23)4458    FAX  0153(23)4474